東北スマートアグリカルチャ研究会(T-SAL)





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IT農家 育てたい

仙台市・東北大、センサーなどで作物管理まず指導役に講習

日本経済新聞 2013.3.30

 仙台市はセンサーなどIT(情報技術)を使いこなせる農業生産者の育成に乗り出す。東北大学や地元企業で構成する研究会と組み、まず4月からITと農業の知識を併せ持った人材を育成。育てた人材を「農業IT普及員」として、イチゴやトマトなどの生産者の指導役にする。東日本大震災からの復興に向け、主要産業である農業の生産性を上げる狙いだ。

 仙台市は、東北大と村田製作所、地元のIT企業などで構成する東北スマートアグリカルチャー研究会(会長・中井裕東北大教授)に人材育成業務を委託する。研究会は市の予算で4月から幅広い年齢層の13人を雇い、市内の農場で農業とITの知識を教える。

 教えるのは農業や作物の基礎、農業管理システムの操作知識、無線LAN(構内情報通信網)や電源の設置技能など。並行して生産者向けの教育プログラムをつくる。秋からは育てた人材を農業IT普及員にして、農家向けの講習会を開く。

 想定する農業のIT化は、通信環境を整えたイチゴなどのハウス内に簡易カメラやセンサーを置き、自宅や外出先でも作物の状況を監視するなどして作業を効率化するもの。

     通信機器や小型カメラを試験設置した

被災農家のハウス(宮城県石巻市)